日本の森林を守るためには、国民が割り箸をどんどん使うことが必要です。
よくある勘違いとして代表的なものをあげると、
- 割り箸を使うことは環境破壊だ
- プラスチックのエコ箸こそ再利用ができて環境に優しい
- エコ箸はコストダウンになる
というようなものがあります。
最近は飲食店でも割り箸に代わってエコ箸を利用しているお店も一部で増えていますが、
エコ箸を使っているからこそ日本の森林は減少・劣化していっています。
今こそ、日本人は日本の森林を守るためにも「割り箸」を使うことが必要です。
理由は簡単。割り箸を使うことがエコであり、自然環境保全に繋がるからです。
この記事では割り箸の真実を解説します。
私が割り箸を使い続ける理由
私はエコ箸を置いているお店では、割り箸を貰うようにお願いしています。
もちろんフードコートなどではTPOに応じてエコ箸で済ませることもありますが、
飲食店に入った場合には必ず割り箸をもらいます。
私が割り箸を使い続ける理由は2つ。
- エコ箸で食べると、せっかくの料理の味が損なわれるから
- 割り箸こそ地球に優しいリサイクル商品だから
エコ箸で食べると料理の味が損なわれるから

エコ箸はプラスチック樹脂でできているものが多く、
箸が口に触れた時の触感は悪く、せっかくの料理の味も損なわれてしまいます。
最近行った蕎麦屋では「石臼挽きの国産そば粉を使用!」と謳っているのに、
その美味しいそばを食べる肝心の箸がエポキシ樹脂のエコ箸でした。
エコ箸なんかで食べると「せっかくの美味しいお蕎麦が台無しですよね…。
エポキシは私も補修材のパテとして利用することはありますが、
いくら無害に加工した箸であっても口に入れようとは思いません。
割り箸こそ地球に優しいリサイクル商品

そもそも、割り箸自体がリサイクル商品です。
確かに割り箸を作るために木を伐採しているのであれば、それは環境保全に反する行為です。
しかし、割り箸には豊かな森林を育てるために間引きして伐採される間伐材や、
建築用材を切り取った時にできる端材が使われます。
つまり「この木を捨てるのは勿体ないからリサイクルしよう!」と作られるのが、リサイクル商品である「割り箸」です。
また、割り箸を使うことこそが環境保全に貢献する環境リサイクルであって、
地球の森林を守る活動にも繋がります。
森林庁のホームページにも「割り箸が環境を守る」とはっきりと明記されています。
国産材の割り箸の多くは、丸太から柱や板をとった残りの端材を使って作られており、木材の特性を適切に活かしつつ無駄なく利用していく「木の文化」のあらわれといえます。また、消費者が国産材の箸を購入することは、日本の森林整備に必要な費用の一部を負担し、日本の森づくりの一翼を担うことにもつながります。
~林野庁HPより抜粋~ 出展:林野庁環境白書
また、分かりやすいところでは「私たちにもできる、日本の森を育てる「木づかい」の方法は?!」として、林野庁が国産割り箸の利用を推奨しています。
割り箸を使う(買う)ことで、そのお金の一部が日本の森林整備に使われるわけですね。
国内産の割り箸を普及させていくことが大切!

割り箸を使ううえで最も大切なことは、国産木材を使った割り箸を使うことです。
割り箸の国内生産は残念ながら減少傾向にあり、
現在は97%が中国や東アジア、東南アジアなどからの輸入品です。
国内には輸入に頼らずとも自分たちだけで賄える木材が十分あるのに、
どうしてもコストがかかる国産材の割り箸は家庭ではなかなか買われ辛いのが現状です。
しかし、企業や国では森林を守るための割り箸改革も始まっていて、
コンビニやスーパー、レストランなどで提供する箸を国産材に切り替えている企業もあります。
箸袋などに「このお箸は国産材を使用しています」と書いている割り箸も見かけますよね。
つまり、本当に環境を守ろうとしている企業は「割り箸」に切り替えているのが現実です。
まずは皆が積極的に国産の割り箸を使うことで割り箸の需要を生み、
集まった整備費を使って森林整備を進めることが第一歩になります。
面倒でもお店で「割り箸を下さい」という勇気を持つことが大切です。
エコ箸はまったくエコではないというお話

エコ箸は、その名前に反してまったくエコではありません。
割り箸は間伐材や建築用材の切れ端を使ったリサイクル商品ですが、
エコ箸を作るには樹脂、石油、燃料、化学物質などあらゆる資源が必要です。
エコ箸は製造するために多くの資源や有害物質を使い、
さらに繰り返し使うことで店舗側も余計な水道代や人件費が必要になります。
冷静に考えれば、リサイクル商品である「割り箸」より「エコ箸」の方が環境に良いことなんてありえませんよね(笑)。
割り箸を使った森林保護活動は誰でもすぐに取り組めます

まずは、飲食店では店員さんにお願いをして「割り箸」をもらいましょう。
もちろん最初のうちは10回中9回は輸入した外国産の割り箸が出てくるかもしれませんが、
1回でも当たればそれが国内の森林保護に繋がります。
エコ箸をいくら使ったところで1円も日本の森林保護には役立てられません。使えば使うほど地球環境が悪くなり、日本の森林を減らすだけです。
割り箸を置くお店がたくさん増えて国産割り箸を置くお店が徐々にでも増えていけば、
日本の森林保護は確実に進んでいきます。
国産割り箸を使えば使うほど、国産割り箸をますます使いやすい良循環が起こります。
- 国産割り箸を使う
- 需要が増える
- 林業が潤う
- 価格が下がる
- さらに買いやすくなる
まずは飲食店に行った時に店員さんにお願いして割り箸をもらったり、
Amazonでも気軽に買えるものがあるので「箸活」を始めてみましょう。
以下の割り箸は、百均などで国産割り箸を買うよりも1本あたりが安いのでおすすめです。

